開催期間の2日間、会場内のプレゼンステージで行われたプレゼンについて少しずつですがご紹介いたします。
気仙沼でカニ・エビ加工を行い、地域密着営業を行う株式会社カネダイ。その同社が新しく開発に取り組んだのは、水揚量日本一を誇る気仙沼特産「モウカサメ」です。モウカサメは、シャークチキンと呼ばれるほど肉質がチキンに似ています。また、さめ特有のクセが無く、淡白で繊維質のため、加工がしやすい点も開発を決めた理由です。低カロリーで高たんぱく、ビタミンB6やB12、DHAが豊富ということから、健康面においても訴求力が高い素材です。
気仙沼では刺身で食べる「モウカサメ」ですが、同社ではみりん漬けに仕上げて皆様においしいを提案します。 この商品は、「高砂長寿味噌本舗」の醬油ベースだれ、気仙沼水揚の鰹で作った魚醤を使用し、宮城の素材・食材にこだわって仕上げました。また、化学調味料は使用せず、冷めても柔らかい食感にする新技術で、安全・おいしい商品となっています。
ご存知のように、石巻は豊富な水産資源に恵まれておりまして、沖合いは世界三大漁場のひとつで、その新鮮な魚貝類を利用して、本格的なスペイン料理が出来ないものかということで、今回ご紹介する支倉バルシリーズを開発いたしました。 今年は、伊達正宗公生誕450年で、又その伊達公の命を受けた支倉常長がスペインに渡って400年が経ちます。そのスペインでポピュラーなタパスという小皿料理がありますが、その料理に石巻の素材を組み合わせて、支倉バルシリーズという新商品の開発に至りました。
燻製かきのオリーブオイル漬けですが、100%ピュアエキストラバージンオイルを使用し、燻製はウイスキー樽のチップを利用し本燻をかけたもので、スモークチップの香りが、かきのクリーミーさを引き立てます。
アヒージョですが、100%オリーブオイルだと少々重くなる傾向があり、料理人のアドバイスにより、キャノーラ油をブレンドし少し軽めに仕上げました。ほや・たこ・ほたてにローリエ・とうがらし・にんにく・コショウの香辛料の香りを付け、軽い味でお楽しみいただけます。たこについては、ローズマリーを効かせてパンチのある味に仕上げ、ほやについては、クセの強いほやを上品な味に仕上げています。
北海道と大船渡に工場を持ち、鮭・いくらを中心として鮮魚・塩冷品・加工食品・冷凍食材を取り扱う同社。大船渡工場は震災で全壊の被害を受けましたが、2013 年には鮭フレークの工場を完成させ、リニューアルした定番商品の「鮭フレーク」をはじめとした加工品の製造を続けて来られてました。近年では冷蔵・冷凍庫も完成させ、おおまかな復旧を達成されています。
また「紅鮭焼きほぐし」は、調味前に過熱水蒸気で加熱をすることで、香ばしい焼鮭の香りのある商品となっており、贈答品関係の販路で販売されているとのことでした。パッケージからも高級感が感じられます。
※レポートの内容および登場者の所属・役職等は記事公開当時のものです。