今回は、青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県、千葉県から、123社の水産加工業者等が出展しております。その中から、出展ブースの一部をご紹介いたします。
青森市で数の子やホタテ等の加工を行うヤマモト食品株式会社。発売から半世紀以上愛される「ねぶた漬け」は同社の人気商品です。また、今回イチオシ商品として紹介いただいたのは「ホタテ入りねぶた漬」。こちらはホタテ、するめ、ねばりのある昆布、大根、きゅうり等を独自の醤油味に漬け込んだ商品です。 青森の地元で親しまれている味を商品化したものが多いため、量販店・ホテル関係のほか、物産展等催事関係の商談も進んでいるそうです。
八戸市で前浜買付、凍結、加工を営む株式会社オフィス弁慶。八戸で揚がるサバやイカを使った商品を主力として扱っていますが、凍結工場を自社で持つ強みを活かし、北海道産のサバも確保し加工を行っています。さらに、漁模様が比較的安定したマイワシ等の加工にも着手しています。 また、八戸市内で居酒屋も経営しており、お客様や現場の声を実際の商品作りにも活かしているそうです。
陸前高田市で寿司ネタ商材の生産、販売を行う株式会社武蔵野フーズ。3Dトンネルフリーザー、超低温保管庫、包装設備もムルチパック包装機を設置の上、水産加工食品に関する顧客各位の様々なニーズに応えています。 今回の展示会では、従来の取引先以外にも、回復傾向にある外食向けに、ホタテを中心にサーモンや貝類の寿司ネタ等の販売を拡大していきたいとのことでした。
岩手県大船渡市にて昭和62年に創業以来、ワカメを専門に取り扱っています。 今回の商談会では、同社の主力商品である「穂先わかめ」とともに、10月から新発売を予定している「岩手産早摘みわかめ」を積極的に提案しているそう。1月中旬~2月中旬の早摘みにこだわったわかめで、茎までまるごと食べられて、シャキッとした食感が特徴とのことでした。
宮城郡松島町で80年以上蒲鉾作りを続けてきた株式会社松島蒲鉾本舗。笹かまぼこを中心に、お豆腐揚かまぼこ「むう」やデザート感覚で楽しめるスイーツかまぼこの「どらぼこ」等々、お土産やギフト商品をメイン商材としていますが、東日本大震災後に新しく建設した多賀城工場ではHACCPを取得し、業務用食材の開発も行っているそうです。 今回の商談会では、更なる魚食文化普及に向け、魚肉ソーセージやつみれ、しゅうまい等の商品を積極的に提案したいとのことでした。
本吉郡南三陸町にて地元産の海産物や水産加工品製造販売を行う株式会社ヤマウチ。昭和24年に山内鮮魚店として創業して以降、鮮魚販売のみではなく、水産加工品製造も行っています。保存料無添加にこだわって食材の持つ美味しさを磨くことをモットーにしているそうです。 今回の商談会では、「簡単でもちゃんと美味しい」にこだわった、温めるだけで本格焼き魚が楽しめる「しっかり朝ごはん」シリーズを積極的に提案されていました。魚種も鮭、タラ、サバ、サンマ、ブリの5種類があり、味付けも様々なものがあるので多様なニーズに応えた売場構成が可能とのことでした。
1955年の創業以来、いわき市で蒸したこや酢たこ等のたこ製品を中心に加工を行っている株式会社かねいし商店。製品は主に業者向けのバルク商品として販売されますが、小売店での販売を見据えたスタンドパックタイプの酢たこ、味付けたこ、梅酢たこがラインナップに加わったとのこと。 今回の商談会では、市場以外に量販店等にも販路を広げることが目的だそうで、熱心に商談をされていました。
福島県に会社を構えるマグロを中心に取り扱う山菱水産株式会社。原料の仕入れから、加工・流通に至るまで一貫して行えるため、お客様のニーズをいち早く商品や原料に反映させられることが同社の強みです。 鮮度や本来の自然な美味しさにこだわったマグロの切り落とし、スライス、ネギトロ等を製造しており、量販店の寿司ネタやタ生協を中心に販売しています。 今回の展示会では、既存の販売先に加え、販路の拡大を目指していきたいとのことでした。
茨城県日立市に工場を構えるしらすをメインに取り扱う小松水産株式会社。茨城県の久慈浜港や大洗港からシラス原料を生で仕入れ、自社でボイル加工し最終製品まで製造しています。 お客様の声を大事にした商品作りを積極的に行い、地域のこどもたちと一緒に「ボクらのおいしい久慈浜しらす」を開発。また、健康を意識した商品、ストーリー性のある商品等も新たにラインナップに加わっているそうです。 今回の展示会では地元以外の販路を広げたいとの思いのもと、活発な商談が行われていました。
昭和4年創業の千葉県銚子市に工場を構える缶詰の老舗業者です。銚子漁港で水揚げされた新鮮な魚をはじめ輸入原料等を使ってサンマ・サバ、イワシ等の缶詰を製造。主に関東圏の量販店やドラッグストアにて販売されています。特にサンマの蒲焼は「ちょうしたのかばやき」として有名です。 今回の展示会では取引先をもっと増やしたいとのことで、熱心に営業をされていました。
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