去る6月に盛況のうちに幕を閉じた「東北復興水産加工品展示商談会2016」。 こちらのフォローアップセミナーが平成28年8月25日に八戸商工会館にて開催されました。この模様をご紹介いたします。
震災により特に三陸沿岸地域の漁業者、水産加工業者及び水産物流会社は大きな被害を被った。 震災前より続く慢性的なドライバー不足に加え、物量の減少等が重なり、運送会社の定期路線撤退や業務縮小が続いた。 これに伴い中部・関東以西の翌日売りが出来ない地域が増え、納入自体をあきらめなくてはいけない水産加工業者等が出てきた。 また、せっかく新規で成約しても便が無いため、納入が宅急便対応となり、物流コストを吸収できず、泣く泣く断念するという事態にも見舞われた。
塩釜、石巻、気仙沼の地域でそれぞれが共配の連携を組み、また、水産物全国チルド物流ネットワークを活用することにより、全国への配送が可能となった。 運賃は市場便と宅急便の中間くらいを目指して取り組んでいる。
依然として変わらぬドライバー不足の改善は今後も続く重要課題であり。 宮城県からの名古屋・大阪直行便の出発時間は13時のため、納入条件を満たすためには、発注時間の見直しをバイヤーにお願いすることが必要である。
※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。