2016年2月10日(水)~12日(金)、東京ビッグサイトにて「第50回 スーパーマーケット・トレードショー2016」が開催されました。メインテーマは、昨年に引き続き「"創"ニッポン」とし、3日間で登録入場者数90,518名を集め、大盛況のうちに幕を閉じました。
全国各地のメーカーブースが会場いっぱいに並び、新商品、ご当地ものや定番の商品まで様々な商品が展示されておりました。その中でも今回は東北地方から出展しているブースにスポットを当て、ほんの一部ですが、ご紹介いたします。
黄色と緑のおしゃれなデザインの缶詰は遠くからでもひときわ目を引いていた【サヴァ缶】。第一弾で発売されたプレーンタイプのオリーブオイル漬けのサバに続き第二弾「レモンバジル味」が発売されるそう。
サバはしっとりとしていて身が柔らかく、オイル漬けながらさっぱりとしていておいしかったです。レモンバジルの味も強すぎず、いろいろな料理にアレンジ出来そうなちょうどいい味付けでした。
本会の主催する品評会で昨年「農林水産大臣賞」を受賞した末永海産さんも出展されていらっしゃいました。イチ押しをお伺いすると、やはり「牡蠣の潮煮」とのこと。三陸石巻産牡蠣を、牡蠣の汁だけで圧力をかけ煮込んだ商品で塩さえも入れていないという牡蠣の本来持つ旨味が100%味わえる一品です。
様々な加工技術を持つ阿部長商店さん。ブースにもスープや煮魚、わかめなどたくさんの商品が並んで大変にぎやか。その中でもおすすめだという「三陸産スライスしめさば」を試食させていただきました。脂乗りがいい鯖に、レモン果汁のやわらかな酸味が効いておいしかったです。
補助事業で導入したスライサーにより、切らずにすぐ食べられる、消費者ニーズに合わせた商品を開発されておりました。
及川冷蔵さんはさんまだんご(さんまのすり身をもちもちの生地に包んだもの)が好評で、さらにパワーアップすべく、補助事業で包あん装置を導入し「三陸の味包み」として、えび、かに、ほたて、牡蠣など具材のバリエーションを増やしシリーズ化していらっしゃいました。
ただのすり身団子ではない形状が来場したバイヤーの方にも好評の様で、手ごたえを感じていらっしゃいました。「牡蠣の味包み」を試食させていただいたのですが、まるごとの牡蠣を鮭のすり身で包みさらにもちもちの生地でまとめているという3層構造の非常に贅沢な仕上がりでした。団子に包まれているため、中の具材のジューシーさが保たれ、非常においしかったです。
フライ用の製品や桜こあみを主力として製造していらっしゃる國洋さん。今後は補助事業で導入した軽量包装システムを利用し、これらの商品の小袋化を進め、販路拡大に取り組んでいく予定とのことです。
この他、「お弁当・お惣菜大賞2016」の表彰式やパネルディスカッション「スーパーマーケットで買いたい!フード30選2016」や、専門講師による講演、企画展示などが行われていました。また、「バイヤー大学」と題し、「魚講座」「野菜講座」などバイヤー業務にまつわる様々な課題にその道のプロがお答えする講座なども開かれ、50周年にふさわしい非常に充実したプログラムとなっておりました。
※レポートの内容および登場者の所属・役職等は記事公開当時のものです。