2016年2月16日(火)、宮城県塩竈市内のホテルにて「2016塩釜フード見本市」が開催されました。水産加工業を中心とした40社が出展し、バイヤー、市場関係者、業務筋他1,150名を集め、大盛況のうちに幕を閉じました。この見本市の様子をレポートいたします。
全国でも有数の生産地である塩釜らしく多種多様な練り製品が会場いっぱいに並んでいました。この他、前浜の原料を使ったものや、塩釜ならではの新商品、定番の商品まで様々な商品が試食を交え展示されており、大盛況でした。
ブースの様子を一部ですが、ご紹介いたします。
紅鮭を丸ごと一尾、日本古来の伝統製法である“筵巻き山漬け”(筵を用いた塩蔵法)で作られた製品に定評のある塩釜水産食品さん。
補助事業で導入した包材により電子レンジで調理可能な切身の個パック商材を開発されておりました。
海外・国産原料問わずニーズに合わせて味付けやカット方法を変え、様々な製品を作っていらっしゃいました。
ひなまつりにむけて、ちらし寿司具材の需要が高まり、イラコアナゴの蒲焼きや刻みが人気とのことでした。
高級語である吉次(キンキ)や地元浦戸諸島産のナマコを専門に扱っていらっしゃいます。
百貨店向けから量販向けまで様々な売り先に合わせた形態で製造しているそうです。
ベーリング海で船上活〆した釣り真鯛がウリ。素材の鮮度を追及されています。
釣り真鯛を試食させていただきました!厚みがあり、身質もふわふわとしており、とてもおいしかったです。
松島湾内で獲れるわかめ、めかぶ、アカモクを使った製品を取扱っています。また、海水とアカモクを煮詰めて作った藻塩もバジル味など現代風のアレンジを加えて製造していらっしゃいます。おしゃれなパッケージがひときわ目を引いていました。
高浜さんの笹かまは、塩釜の地酒“浦霞”を使用しなめらかな食感と魚の香味が際立ちます。
心づくし揚はあげかまをさらにバーナーで炙った商品。表面の香ばしさがたまらなくおいしかったです。
一ノ蔵酒造の一番絞り粕を使用した漬魚や、庄内豚ロースと合わせたギフトセットなどを取り扱っています。全水加工連会長賞受賞の“焼きほや”も展示されておりました。
この他、「しおがま屋」という展示コーナーでは地元の女子高生、女子大生、子育て世代ママ、塩釜商工会議所女性会の皆さんによる水産加工品を使ったアレンジレシピが披露されました。過去にはここで発表されたレシピがそのままホテルのオードブルとして使用された実績があるそうです。今回は「干物を使ったアクアパッツァ」など新しい食べ方の提案があり、来場者を楽しませていました。
※レポートの内容および登場者の所属・役職等は記事公開当時のものです。