セミナーレポート「食のトレンドの読み方＆つくり方」水産加工品のポテンシャルについて考える

第10回ビジネスマッチ東北2015にて「今」のトレンドからこれからの「食」を読むということで、トレンドをつかむコツ、簡単にできる「リアルマーケティングと製品・価格・販促・売場の４P戦略」についてのセミナーが　平成27年11月5日に行われましたので報告します。

キーワード“既存固定概念からの脱却”

• 既存固定概念から脱却するには？
  • １）近年、消費者の価値観は多様に変化しており、時代にあった販売・販促を行う必要がある。
  • ２）作り方、販売等の見直しを行い、従来マイナスであったものをプラスに転換するなど、視点の変化が必要である。
  • ３）マーケティング戦略の基本である、４P（製品戦略＋広告戦略＋価格戦略＋流通戦略）の他にInformationというキーワードである【現場情報の収集】が必要不可欠である。

  

• 現場情報収集の具体的戦略
  • １）ミーハー目線で情報収集、調査、仮説を行うことも必要である。
  • ２）自分の足で現場を調査することが必要である。
    ＊海鮮居酒屋、コンビニ、寿司、遊び場での食事などの動向
  • ３）ニュース、ドラマ、バラエティ等いろいろな場面での情報収集が必要である。
    ＊テレビ離れと言われているが、テレビの情報は重要な情報源
  • ４）リアル調査の実施が必要である。
    ＊リアル調査は、無料でできるし、数字よりも感性に響き、日常風景にマーケティングのヒントを得ることができる。
    ＊主観を捨て、調査における客観的な事実を受け止めることができる。

  

• リアル調査実施による金井氏の販売拡大における仮説
  • １）消費の主導は、主婦である！
  • ２）調理時間は短時間化し、簡便食品が好まれている。
  • ３）当たり前からの脱却を行うことにより販売拡大のヒントが得られる。
  • ４）現在の若者は、絆・地元貢献を重要視している傾向にあり、この傾向を逆手にとって販売戦略を練ることが可能ではないか？

  

• ポイント

  販売拡大における戦略的マーケティングには、市場変化への対応、多様な思考へ対応の再構築が必要である。正解は1つではない。PDCA（計画：Plan、実行：Do、評価：Check、改善：Action）更に現場情報（Information）を常に意識し、修正を厭わないことが必要である。

  

※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。