水産加工業販路回復取組支援事業において、復興水産加工業販路回復促進センター主催のセミナーが平成27年11月25日に相馬商工会議所にて開催されました。 未だ試験操業という状況ですが、松川浦は海苔の宝庫、さらに相馬は水産加工・鮮魚出荷が盛んであったことから、課題と今後の対策並びに輸出への販路についての提案並びに情報の話を頂きましたので、レポートします。
全国海苔貝類漁業協同組合連合会で長年海苔の分野で活躍され、専務理事を務められた。 2012年、同組合専務理事を退任後は、㈱GAI 代表取締役社長として現在ものり・あおさ等を扱う商社で活躍中。
ヒトエグサは、高級品として板海苔を販売している一方、色が薄く、安価での売買となっているものは佃煮の原料になることが多い。 海苔の佃煮は、介護食での需要のポイントである「高齢者や育ち盛りの子供たちに必要な鉄、カルシウムなどの栄養素を補うことができる商品である」こと、「素材をやわらかく煮込み、食べやすく、やわらかいのはもちろん風味豊かな味である」ことにマッチすることから、介護食向けへの需要が多くあり、大手企業は本事業に本格的に取り組もうとしているとの情報もある。 さらに、簡便に食べる商材として汁物の商品であるカップスープでの青さの利用に需要が多いとの情報もある。
2001年にオーストラリアに渡航され、日本食材の業務用卸を行う会社に勤務され、日本・中国・アメリカ・東南アジアなどからの食材の輸入に携わり、2006年~2012年まで株式会社高岡屋国際事業部に勤務され、海苔・お茶・冷凍食材の輸出を担当。 2012年9月からは、現在の板橋貿易㈱の食品部で、主に、海外の日本食レストラン向けに、中国・日本からの食材の輸出を手掛けている。
海苔についての知識並びに相馬地区での課題について再認識されるセミナーでした。 さらに、販路開拓の一つの手段として、海外への水産加工品の輸出を考えている方には、やり方等が少し見えたのではないでしょうか?
※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。