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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

試験操業で魚が激減、1社では仕事にならなかった震災後

東日本大震災で高さ9.3 m以上の津波が観測された相馬市の沿岸部は、大きな被害に見舞われました。中澤水産の工場も、津波が押し寄せて被災しました。

「津波は私たちの工場の前を横切る形で内陸のほうに流れていったので、浸水高は周辺地域ほど高くはならず、人間の背丈と同じくらいの高さでした。それでも木造の建物は耐えられず、工場に隣接していた父の自宅も流されてしまいました。会社としての被害は、地盤沈下、建物へのヒビ、機材の故障などがあったほか、水槽に入れていた松葉ガニが全部海に流されてしまいました」

がれきの処理は一週間で終わりましたが、原発事故の影響で福島県内での漁業が中止となり、原料を確保できなくなったため、中澤水産も事業を停止せざるを得ない状況に陥りました。そのため従業員を解雇するほかなく、中澤さん自身も千葉県の関連会社に移って働くことを余儀なくされました。その後、福島県沖では魚種を限定しての試験操業が始まり、中澤さんも一年で相馬市に戻ってきましたが、水揚げ量が少なく仕事にはなりませんでした。

「原料も道具もないので、最初は複数の企業と協力して、仲買組合として製品を作ることになりました」

再開と呼ぶにはほど遠いこの状況を打開すべく、中澤水産はこれまで扱ったことのなかったアナゴの加工に着手することにしました。

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