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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第143回福島県有限会社海宝水産

浪江町からいわき市に。
避難中に瓦屋も経験した魚職人の思い

「水産の仕事はもうできないと思っていました。浪江町の家も工場も流されてしまいました」(有限会社海宝水産 常務 島信幸さん、以下「」内同)

▲ 浪江町からいわき市に避難してきた島さん

原発事故の影響で、浪江町は町内全域に避難指示が出されました(2017年3月に一部解除)。有限会社海宝水産の常務、島信幸さんとそのご家族は、震災後の生活拠点として同じ福島県内のいわき市を選びました。会社の本社住所は福島県双葉郡浪江町に残したまま、新しい工場の建設もいわき市に。以前に近い形で仕事を再開していますが、ここまで来るのには長い時間がかかったようです。

「福島の港は震災後しばらくの間、水揚げが止まっていました。仕事ができないので、私は1年ほど、瓦屋さんで働いていたこともあります。試験操業が始まってから徐々に水揚げされる魚種が増えていきました。2014年に私も市場のスペースを間借りして水産の仕事を再開しました。今の工場が建ったのは2017年のことです」

島さんは、海宝水産の社長である父・強さんから工場の運営を任されています。工場内にはタコのボイル加工用の機材、サケのフィレ加工用の機械、干物加工用の小型冷風乾燥機などもありますが、原料の確保が難しかったり、試行段階であるため、まだフル稼働はしていません。そのため現在は売上全体の7割から8割ほどを鮮魚の出荷が占めています。

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