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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第142回茨城県有限会社樫村水産

ゼロからの積み上げで常に造る、常盤で造る

「特に小さい魚が工場に運ばれてきたら、生処理する前に冷塩水で一度キュッと締めるんです。そうしておくと、そう簡単には悪くなりませんよ」

▲ 築地の大卸に勤めていた経験も持つ樫村さん

茨城県ひたちなか市に工場と販売店舗を構える有限会社樫村水産社長の樫村義一さん(以下「」内同)は、扱いが難しいといわれる小さな魚には特に気をつかっています。鮮魚の扱いは、大学卒業後に働いていた東京・築地の大卸で覚えたといいます。

「素材ありき」を信条とする樫村さん。樫村水産では干し加工のほか、惣菜加工なども手掛けていますが、その際に、厳選した魚を鮮度の良い状態で処理することにこだわっています。

そんな樫村水産のブランド名でもある「五代目常造」の「常造」とは、樫村さんの高祖父(4代前の先祖)、樫村常造さんが由来です。樫村さんはこの「常造」の名前に、強い思い入れがあります。

「常造さんは、この近くを流れる那珂川でサケ漁をしていました。当時は那珂川がサケの南限で、『西の堺港(大阪府)、東の那珂湊』と呼ばれるくらい、このあたりは江戸への物流拠点として栄えていたのです。冷凍技術もない時代なので、秋鮭といったらうちに買いに来る人も多かったそうです。私は子供の頃、仏壇に写真のあった常造さんがどういう人だったのか、口伝えで聞いていました。当時から『いい名前だな』と思っていて、この仕事を始めた頃から、いつかブランド化したいなと思っていたんです」

常造さんの名前から「常に造る」「常盤で造る」という意味を連想していた樫村さんは、社長業の傍ら「造る」ことにもこだわり、自ら作業者の一人として工場に立っています。

▲ 一品一品丁寧に処理することを従業員とも共有
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