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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第65回茨城県株式会社髙木商店

「うちにしかできない商品づくりを」
冷凍と缶詰製造、2つの機能をもつ強みを活かして

工場では、サバの水煮缶の製造がフル回転で行われていました。

取材時は、サバの缶詰製造ラインが稼働していました

▲ 取材時は、サバの缶詰製造ラインが稼働していました

「当社の自社製品では、主に11月、12月、1月のいちばんおいしい時期に獲れたサバだけを使い、品質のよい商品を年間通して供給することをめざしています」と話してくれたのは、株式会社髙木商店、現在五代目の代表取締役社長、髙木安四郎さん。

代表取締役社長の髙木安四郎さん

▲ 代表取締役社長の髙木安四郎さん

同社は昭和初期に現在本社工場を構える茨城県神栖市波崎(旧波崎町)で創業。当時は、煮干しや、魚粉と呼ばれる飼料を製造していました。戦後には漁業部を併設、サンマ漁をしていたこともあったそう。1956年に、漁業部を閉鎖、冷蔵庫を新設し冷凍部門を立ち上げ、翌年、法人を設立しました。1961年には、魚類缶詰工場を新設、マルハ(現マルハニチロ)株式会社の協力工場として、操業を開始、現在は、自社製品を含むサバ、イワシ、サンマなどの缶詰製品を1日10万缶以上製造する缶詰メーカーです。また、冷凍部門では、ともに車で10分ほどの千葉県・銚子港、茨城県・波崎港で水揚げされる魚を中心に、加工用原料、養殖飼料向けの冷凍品を製造しています。

自社の缶詰製造にあたっての同社のこだわりは、「一番おいしい時期の魚だけを使う」こと。このこだわりを徹底して維持できるのも、自社ならではの強みがあるからだと営業の豊島光伸さんは言います。

営業の豊島光伸さん

▲ 営業の豊島光伸さん

「同じサバを仕入れても、大型、中型のサバは単価の高い鮮魚向け出荷や冷凍加工原料、自社缶詰原料向けに選別を行い、小型のサバは、冷凍して輸出向けおよび養殖餌料向けと分けています。当社は、仕入れた魚を用途ごとに冷凍する選別ラインと缶詰製造ラインと2つを持っています。この2つを持つ会社は少なく、そのため買い付けに自由が効きます。つまり、たとえば缶詰メーカーが、缶詰にするのに適したサイズのサバが欲しいのに、大型と小型が混ざっていたり、イワシとサバが混じっていたりすると買えません。当社は、選別してほかの用途に回せるため、水揚げされた魚の大きさ、種類にこだわらず、欲しい魚の仕入れができるという強みがあるのです」(豊島さん)

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