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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第63回宮城県大興水産株式会社

不撓不屈の精神で、「より良い方向へ」進み続ける

大興水産は高度経済成長期のただ中である昭和45年に創立されました。当時は水産業界も北転船全盛の右肩上がりの時代。当初から今後の成長を見据え、株式会社としての体制をきちんと整えて設立されたそうです。大興水産の4代目社長である大塚俊夫さんは、創立から3年後の昭和48年に大興水産に入社。ただしその入社経緯は、一風変わったものでした。

「父親と創業者が古くから知り合いだったんです。創業者が“大卒の若手社員がどうしても欲しいから”ということで、父と創業者の間で話がまとまっていたようで。自分が全く知らないうちに、ここで働くことが決まっていました。晴天の霹靂でした」(大塚さん)

▲ 大興水産株式会社 代表取締役 大塚俊夫氏

▲ 大興水産株式会社 代表取締役 大塚俊夫氏

学生時代に築地でアルバイトをした経験から、水産業に興味を持っていた大塚社長。大興水産からの誘いが来た時、すでに大手商社の水産事業の内定を得ていたのだそうです。しかも海外支社の現地採用枠で、現地に永住するつもりだったところが、急遽、大興水産の社員となることになりました。

「当時はまだ固定相場で、限られた人しか海外には行けなかった時代。ただし、商社の現地採用枠であれば海外に行くことが可能だったんです。これは大チャンスだと思ってスペインに行く気満々だったのに、なぜか石巻赴任になっていました」(大塚さん)

アルバイトはしていたものの、関東出身で水産とは縁もゆかりもなく育った大塚社長は、水産を家業とする家庭が多い石巻では「異端児扱い」だったと言います。それでも、先輩や上司に恵まれ、無我夢中で働き、当初は「3年だけ」のつもりだった大興水産での生活が10年を経過した頃、石巻に骨を埋める覚悟をしたそうです。

この時期は会社の業績もかなり好調だったそうですが、大塚さんはそれに甘んじることなく昭和50年代後半から海外での輸入事業を開始します。アイスランド、ノルウェー、グリーンランド、フェロー諸島などバレンツ海沿岸に日本人スタッフを連れて行き、現地スタッフを教育。海外事業のパイオニアとなりました。

「海外でのサバの冷凍事業など、我々が一番最初に手掛けたことは多いです。それが成功して、さあこれからという時に資本力のある大手が参入してくるので、また新しいアイディアを出して他の事業を展開することを繰り返しました。言葉も出来ないのに1人で現地に行ってイチから全部開拓して。たくさん恥もかいたけど、すごく勉強になりました。あの頃は何をやっても楽しかった(大塚さん)」

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