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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第62回岩手県TRS食品有限会社

工場は変われど変わらぬ思い
――ふるさと吉里吉里の味を全国へ

震災後の三陸地方では、復興政策による支援もあって新しい水産加工場が次々に建てられました。しかしその一方で、復興のために元の場所を立ち退かなくてはならなかったケースもあります。

岩手県釜石市内の工場で操業しているTRS食品も、以前は北隣の大槌町に自社工場がありました。しかし同町港町の本社工場は津波によって流され、その後に拠点としていた吉里吉里地区の工場も防潮堤の建設により立ち退きを余儀なくされました。

▲	震災翌月に撮影したTRS食品本社工場跡地。基礎以外はすべて流された

▲ 震災翌月に撮影したTRS食品本社工場跡地。基礎以外はすべて流された

▲	営業部長として各地を飛び回る田中茂さん。社長は奥様が務めている

▲ 営業部長として各地を飛び回る田中茂さん。
社長は奥様が務めている

夫婦で会社を切り盛りする田中茂さん(同社営業部長)は現在の状況をこう語ります。

「吉里吉里地区の工場は、被災後に修繕をして2011年11月から使用していましたが、防潮堤が建設されるため2017年1月いっぱいをもって立ち退きました。現在は他社から工場を借りて操業しています。新工場を建てたい気持ちはありますが、業績がまだ回復しておらず、規模が小さく補助金も対象外なので今は厳しい状況です」(田中茂さん、以下同)

現在の工場は新工場ができるまでの仮の工場ではあるものの、「吉里吉里の工場よりも作業場が広くて使い勝手がいい」と製品づくりへの影響は小さい様子。大槌町、山田町、釜石市の魚市場にアクセスしやすい立地で、地元原料の調達にも問題はなさそうです。しばらくはこの場所で復興を目指すことになります。

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