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アドバイザー相談事例1

被災地の水産加工業者等から寄せられた相談事例を紹介いたします。

地元のサメ産業が危機的状況です。
新商品の開発を行い、サメ全体の価値を上げる必要性を感じています。

販路開拓

震災から立ち直り、工場再開以降、積極的に新商品開発をおこなってきました。新規取引先開拓等を行ってきましたが、ふかひれの需要激減に伴う相場の下落により、売上が落ち込んだままです。地域の産業を盛り上げるためにも、今後は、ふかひれだけに頼らず、サメ肉を使った商品作りも進めていきたいのですがどうしたらよいでしょうか?

アドバイス

全国的にはなじみのないサメ肉。
食材としての訴求ポイントの明確化とターゲットを絞った商品開発が必須。

サメ肉は一般的になじみが薄い食材であるため、まず、どういった魅力・訴求力を持つのかを明確にし、こと健康関連の効果についてはしっかりとした根拠をもとに示したいところです。さらに、食べ方も分からない人が多いため、レシピや食卓に取り入れやすい加工品の開発が大切です。また、その際には、きちんとターゲットを絞ることを忘れずに!さらに、こういった情報をメディア等が取り上げやすいニュースとして発信すると、より効果的です。

相談者の取組み

サメ肉の機能性や効能を活かした商品を開発
メディアおよびコンビニでのテスト販売のクロスMDにより効果的にPR

  • ○ターゲットを女性(美容志向の強い方)に絞り、アンチエイジングをメインにPR
  • ○アンチエイジング料理スペシャリスト堀知佐子氏にレシピ開発を依頼しそのひとつである「コラーゲンつみれ」を商品化。
  • ○京都大学の佐藤教授に依頼し、「コラーゲンつみれ」を食べると人の血中にコラーゲンが現れ、サメのコラーゲンが人体に及ぼす影響は“サプリメント並”という事を立証。

研究結果とともに、開発したサメ肉レシピ4品を健康情報誌等に掲載。
メディアを使ったサメ肉のPRを行い、【気仙沼のサメ】が注目される機会を創出。
2016年2月から大手ナチュラル系コンビニで、サメ肉のつみれ入りの「コラーゲンつみれ酸辣湯スープ」として販売され当初予想の倍のスピード(当初2カ月。実績4週間)で完売。

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