平成28年8月17日~19日に開催された第18回「ジャパンインターナショナルシーフードショー」は過去最高の822もの企業、団体、自治体等が参加。また、本展示会は充実した海外ブースも魅力のひとつであり、今回は25ヵ国・地域が出展しておりました。 そんな中で、被災地の企業も出展していらっしゃいましたのでブースの様子を一部ですがお伝えします。
今別町袰月地区に伝わる「灰干わかめ」を50年ぶりに復活させたとのこと。 赤く燃え盛る藁の中に獲れたての生わかめを投入し、焼きながら灰をまぶして天日乾燥させる独特の製法で、芳しい香りとしゃきしゃきの歯ごたえが楽しめる自慢の一品。 「大量生産は出来ないが、味には自信あり」とのことでした。
「三陸もちだんご」の試食をおこなっていらっしゃいました。お鍋にもあう同商品ですが、今回は餃子風に焼いての提供でした。香ばしさが加わりとても美味しかったです。 また、昨年導入した三層に出来る包餡機による新商品についても現在検討中とのこと。 新しい商品が待ち望まれます。
牡蠣味噌や牡蠣の潮煮で有名な同社ですが、急速凍結で鮮度そのままのわかめ、ほやなどの「お刺身シリーズ」も展開されておりました。また、生食用牡蠣では全国初のHACCPの認定も受けており(この他、カキ、ホヤ、ワカメ、ホタテなどの水産加工品13品目でも取得)、石巻のカキを国内外に向けて広めていきたいとおっしゃっていました。
創業50年の同社はホテル・旅館向けの加工品を主として製造していたのが、震災後売り上げが半分ほどになってしまい、現在は販売先を広げ、飲食店への業務用商材の提供を行っているとのこと。ブースでは「ふわふわおとうふすりみ」の試食を行っていらっしゃいました。季節の食材等とあわせて、自家製さつま揚げが出来る商品だそうです。
今年は「まいわし」が豊漁なことを受けて「いわしレモンじめ」の生産を本格的に再開したとのこと。夕方のニュース番組でも取り上げられ、問い合わせが殺到したそう。 当日試食されたお子さんもおいしいとパクリ。主婦の方も「アレンジがきく」と評判も上々。みりん干しで有名な同社の新定番となりそうです。
復興販路開拓センターのブースでは、東北被災地の販路回復への取組みや福島県の復興に向けたパネル展示と「放射能と魚のQ&A」等のパンフレットの配布等を行っていました。用意していた枚数を追加するほど、本当に多くの皆様にお立ち寄りいただきました。これからも色々な機会を捉えて、東北被災地の水産加工業について情報を発信し続けることが重要であると思いました。
※レポートの内容および登場者の所属・役職等は記事公開当時のものです。