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展示会レポート東北復興水産加工品展示商談会2016 出展ブースの紹介

東北復興水産加工品展示商談会2016 出展ブースの紹介レポート

今回は青森県、岩手県、宮城県、福島県、茨城県沿岸部から、昨年を上回る118社の水産加工業者等が出展しております。その中から本当に一部ですが、企業ブースや企画ブース等の様子をお伝えします。

青森県 武輪水産株式会社

八戸に水揚げされたサバやイカを中心に水産加工を行っている同社。今回の展示商談会のオススメ商品はノルウェー産のサバを使った炙りしめさば。炙ることで香ばしさがプラスされ、国産原料を使ったしめさばに引けを取らないおいしさとなっています。また、いかの塩辛、いか明太、さばマヨ等のパック製品にも力を入れて販売していきたいとのことでした。商談したバイヤーさんたちからも好評の商品とのことです。

青森県 株式会社ヤマヨ

今回の展示会は新規のお客様を開拓するという目的で参加されました。イカ、サバ、イワシ、練り製品を主力商品としていて、特に今回は八戸の前浜ものを使っているという産地の優位性を活かしたイカ、サバ、イワシ製品に力を入れて出店したとのこと。通りかかったお客様からの評判も良く、今後に繋がりそうですとおっしゃっていました。

青森県 株式会社マルヌシ

自社の加工品をアピールできる機会は多くないのでたくさんの人に加工品をアピールしたいと参加されました。しめさばを主力商品としていますが、今回はしめさばに続く人気商品を作ろうといかの三升漬け、鉄板焼き、串等のイカ製品に力を入れているそうです。世界的なイカの原料不足もあり、イカ製品に興味を持っているお客様も多いそうで、今回の展示会ではそのような方々から声もかかり、イカ製品をアピールできる良い機会になりましたとおっしゃっていました。

岩手県 共和水産株式会社

三陸宮古で水揚される新鮮なイカを中心に加工し、全国へ商品を出荷しているメーカーです。
なかでもHACCP認定工場で生産される「いかそーめん」は、生産の半分を占めるほどの人気商品となっています。新商品の「いかそうめんミニカップ」は、ホテルの朝食等でも評判のようです。また、姉妹品の「岩手県産うにいか」及び「三陸宮古の海のキムチ」は、平成26、27年度宮古市新加工品コンクールで最優秀賞を受賞しております。

岩手県 有限会社菊鶴商店

初代菊池鶴造氏により大正初期に創業され、漁業の傍ら釜石に水揚される水産物の加工を行ってきたという歴史の中で、秘伝の製法、秘伝のたれにより格別の味に仕上げた「やみつきさんま(さんまのみりん干し)」や「新巻鮭」は多くのファンを有する人気商品です。また、「スミイカの丸干し」は、お酒のおつまみに最高です。こうした商品の8割は一般消費者向けとして、直営店や通信販売で購入が可能となっています。

岩手県 鎌田水産株式会社

カキ、ホタテ等の養殖業から、平成元年に加工業に転じたメーカーです。東日本大震災では、グループ内の各施設が津波により甚大な被害を被り、サンマ漁船1隻を焼失したそうです。
現在は、加工メーカーとしては珍しく4隻のサンマ漁船(169~199トン型)を保有しています。生産する商品は、三陸産のホタテやサンマを中心とする多品種商品となっており、「さんま竜田」とワイン仕立ての「蒲焼さんま」がお薦めだそうです。

宮城県 株式会社高政

人気商品は蒸し蒲鉾、原料にこだわった「素材を生かした蒲鉾作り」をテーマに魚の味がする蒲鉾作りに徹しているとのことです。仙台藤崎、伊勢丹等の百貨店にお寄りのせつは自信の味をお試しくださいとのことです。この展示商談会では贈答ものの問い合わせが多くあり、今後の進展に期待しているとのことでした。

宮城県 大弘水産株式会社

気仙沼に水揚げされる魚にこだわったスモーク商品が人気です。ホテル、旅館等に出荷しておりプロの料理人の目にかなう、素材を生かした味付けとなっています。今後も地元気仙沼にこだわった商品作りを進めていくとのことです。展示会では複数のバイヤーと商談ができ、有意義な時間を持てたとのことです。

宮城県 株式会社高浜

創業80年の蒲鉾メーカーで、大判揚げ、笹かま等は伝統の味が好評です。この展示会では新商品も出展しています。目玉は「かむかむ笹かま」口コミで評判が広がっており、お土産屋さん等で好評販売中とのことです。独特の食感があり、噛めば、噛むほど味が出ます。また、笹かま原料で作ったおせんべいは飽きのこないシンプルな味です。伝統の味と新商品が並んだブースでした。

福島県 有限会社小野塚食品興業社

創業45年を迎えるホテルや旅館向けに業務用加工食品を製造・販売している食品メーカーです。大量生産の商品とは一味違った素朴で手作り感のある商品の提供をモットーとしています。「海老真丈生地」や「ふわふわお豆腐すり身」の評判は上々のようで、バイヤーとの商談も数社あり、情報提供の場として展示会は非常に有効ですとのお話でした。

福島県 有限会社丸由水産

気商品は、さんま等のささ干です。「ささ」とはお酒のことで、お酒をベースにした調味液に漬けたソフトな乾物です。ご飯にも、お酒にもぴったりの味付けで、試食は好評でした。
新商品のサンマの梅味干も一本一本手作りの風味があり、ご夫婦の人柄そのままに優しい味でした。百貨店の物産展、電話等でお買い求めできます。ぜひ、お試し下さい。

茨城県 株式会社髙木商店

神栖市で水産缶詰を主に製造していらっしゃいます。ブースには既存の取引先も多く来ていただいたとのこと。おすすめの鯖のプレミアム缶詰を試食させていただきましたが、脂の乗りが良く、とても美味しかったです。

茨城県 株式会社島田商店

霞ヶ浦にある佃煮や惣菜を主に製造するメーカーです。バラエティに富んだ自社ブランドの佃煮や調味加工新商品が並んだブースには多くの方が訪れていました。
個別で百貨店との商談も行い、展示会が販路拡大のいいきっかけとなったようです。

その他 >石巻専修大学

石巻専修大学経営学部石原ゼミの学生と地元メーカー等が共同でサバだしラーメンを開発。麺は宮城県産の小麦を使用し、新鮮な三陸産のさばだしを取った風味豊かなスープで人気商品となっています。シリーズで、かに・シャケだしラーメンも開発しているそうです。

その他 宮城県水産高等学校

「伊達なホヤおにぎり」の商品開発提案を行っていました。伊達藩とゆかりのある愛媛県宇和島で「ほやおにぎり」の市場調査や、ホヤ情報をSNSで発信等、水産の活性化に高校生らしい斬新な発想とアイデアが今後も期待されます。

その他 仙台白百合女子大学

2月16日に開催された「塩釜フード見本市」でも、他のメンバーと共同で蒲鉾・干物・鮭・タラコ等地元特産品にひと工夫加えた24のメニューを提案していました。今回は「コンブとトマトのキッシュ」のレシピと試食提供を行っていました。

その他 商工会議所のPRブース

それぞれの地域の特産品の案内や、魚市場の高度衛生管理、様々な安心・安全への取り組み等、地域の復興に向けた説明を行っていました。

個別商談会

事前マッチング型の個別商談会が企画され、昨年を上回る50社のバイヤーと600商談が行われました。この商談会を契機に東北復興に向けた水産加工業の販路回復の成果が期待されます。

海外バイヤー商談会

米国、ベトナム、マレーシア、シンガポールから招聘した水産バイヤー4名による個別商談会を実施しました。 また、4名のバイヤーは、別会場で海外主要市場に向けた水産物輸出のパネルディスカッションを行い、海外輸出を目指す水産加工業者等多くの参加者が熱心に聞いていました。

復興水産販路回復アドバイザーコーナー

日替わりで各分野のアドバイザーが対応。販路回復に向け、多くの相談が寄せられました。

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※レポートの内容および登場者の所属・役職等は記事公開当時のものです。