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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第141回宮城県株式会社ミヤカン

イワシに活路を見出し、震災前の売上を目指す

事業の再開後は、清水食品と連携し、積極的に新規販売先を開拓しました。サバ缶ブームの追い風もあって、ここ数年は震災前の8割ほどまで売上が戻ったのだそうです。ただし事業を停止していた震災直後の4年間で、同業他社に奪われた部分を取り戻すことは至難の業でした。

「私がミヤカンに赴任したのは2017年です。震災当初の事業計画は上回っていたものの、もともと缶詰業界は競争が厳しく、一度量販店の棚から外されたら再び取り扱ってもらうのは非常に難しい。売上を底上げしてくれたサバ缶ブームも落ち着き、今はサンマも不漁です。何か手を打たなければと思い、今回、販路回復取組支援事業で導入させていただいたのがイワシ缶詰用の機器です」

福島さんがイワシに目をつけたのは、近年水揚げ量も、販売数量も安定していたから。他の全く新しい魚種も検討はしましたが、缶詰業界ではなじみのある魚の方が売上を見込めることもあって、イワシに絞りました。そして省人化と新商品を開発のために、イワシ引き抜き式胴切付ヘッドカッター、重量選別機、プッシャー選別機、封函機などを導入したのです。

「以前、イワシのヘッドカッターはサンマ用のものを転用していました。専用の機種ではないので内臓がきれいにとれず、それを手作業で取り除くために人員が必要でしたが、専用の機械を入れたことで省人化が達成できました。1日あたりの生産量も従来に比べ2割弱増やすことができました」

▲ イワシ専用のヘッドカッター

包装工程は、重量を秤で計測するなど手作業に頼る部分が多かったのですが、選別機、封函機、インクジェットプリンターを導入したことでライン化が実現しました。

作業効率が大幅にアップしたことで、さらに1~2名の省人化に成功しています。機器の導入によりイワシの生産量アップの目途が立ったため、積極的にイワシの営業に取り組み、新たにイワシの新商品を2ブランド4品種開発することもできました。

「取引先のブランド商品とミヤカンブランド商品の両方を開発することができました。ミヤカンブランドのイワシ缶詰は、気仙沼産の生原料を使ったシリーズの新商品です。原料の鮮度を売りにした缶詰で、今は醤油煮を展開していますが、新たに味噌煮などの製造を検討しています」

▲ 現在も作っている醤油煮に加え、同じラインの味噌煮を開発(写真は醤油煮)
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