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セミナーレポート 「展示商談会」活用のコツ

6月に行われる東北復興水産加工品展示商談会2016をより有意義なものとするために、基本的なマーケティング視点と、商談の為の具体的なノウハウについてのセミナーが開かれました。これらの内容をまとめましたので、参加された方も展示会までに復習として是非ご覧ください。

講師:
株式会社電通 ビジネス・クリエーション・センター
エグゼクティブディレクター
金井 毅
株式会社ラインズ 代表取締役
大津 至久

まずは小売バイヤーの目線を知ろう

バイヤーってどんな人?
  • ・メーカーさんとの商談や現地視察などに月の半分を費やす
  • ・仕入、商品開発、販売計画、チラシの原稿作りまで幅広く携わる
  • ・客数、売上など常に数字を求められる
    ⇒ ゆえに時間が無く忙しい方が多い

つぎは水産加工品に関連する消費トレンド

調理方法にも変化が!
魚はグリルでなくフライパンで焼く時代

レシピサイトでは「魚 フライパン」で検索するとなんと28,000件を超えるヒット。 (ちなみに「魚 グリル」は約600件)
「魚 簡単」も22,000件を超え、検索ワードからも主婦の方々の求めるものが見えてくる。
それにこたえるように、焼くだけ、温めるだけなど簡便を謳った商品も増えてきている。

教えて!眠れるストーリーの発掘方法

よく取引先のバイヤーに「背景にストーリーのある商品」「高付加価値商品」を求められませんか?
自分たちの商品にそんな大げさなものは無いと思っている方も多いと思いますが、当たり前と思っていることの中に「眠れる宝」があるかもしれません。

ステップ1 「資産の棚卸」 すべてをテーブルにのせる

まずは自分たちの商品のいいところ、弱いところもすべて書き出してみること。
見方を変えればマイナスもプラスに言い換えることが出来る。
「少ない生産量」 ⇒ 言い換えると 「規格要望への対応力」 「古い製造環境」 ⇒ 言い換えると 「日本の風土を活かした製造方法」

ステップ2 「棚卸資産の評価」

これも大切 レシピの重要性と目のつけどころ

主婦向けレシピのポイント
  • ・当たり前だと思っていても、商品をどうやって使うのかをしっかり説明
  • ・視覚的に簡潔に書く
  • ・「使い切り」「使い倒し」は大切
  • ・メニュー自体の目新しさ、ある程度味の想像がつくこと
  • ・メーカー(作り手)のとっておきであること
飲食店向けレシピのポイント
  • 主婦向けのレシピのポイントに加えて
  • ・名物メニューに刈る斬新さ
  • ・メニュー単価が上がる仕組み
  • ・販促物までの一気通貫

すぐに活かせる 展示商談会のポイント

ポイント① 課題解決型のセールストークを心がける

「若年層の新規顧客を獲得できる」「貴店の鍋メニューが拡充できる」など、商品を買うことで得られる“良い事”を明確にしておく。

ポイント② 提案する内容を分かりやすく可視化する

ポイント①の根拠をパネル化して分かりやすく可視化する。
またメニュー提案であれば試食の準備も忘れずに!

ポイント③ 実際の店舗で実施できるリアリティのある内容を具体的に魅せる

小売業の52週MD計画との連動等も意識して!
52週MD(=マーチャンダイジング):1年を52週に分け、過去の売上実績やニーズ、トレンド等に基づいた週ごとの店頭での品揃え計画

感想 現在の食のトレンドや商品提案、展示会の際のポイントなど幅広く教えていただきました。
この内容を活かしてこれからの展示会に臨んでいただければと思います。

※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。