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セミナーレポート「販路拡大に向けて、商品に付加価値を!」

平成28年1月18日(月)に大船渡プラザホテルにて「販路拡大に向けて、商品に付加価値を!」というテーマで販路拡大セミナーが開催されました。商品開発にあたっては、本物の持つストーリー性や消費動向への注視、流通ルートを考慮した販売価格設定等、具体的な事例を交え分かりやすく解説していただきました。

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講師:
岩手県産株式会社
特命チームスーパーバイザー
吉田 哲雄
吉田 哲雄 氏

はじめに 岩手県産ってどんな会社?

「いわて銀河プラザ」、「ららいわて」と聞けばピンとくる方も多いのではないだろうか?
岩手県産株式会社はこれらのアンテナショップを運営し、ネットショップ・卸売り等を通じ、岩手県産品の販路拡大を目指した「産地問屋」として本当にいいもの、おいしいものを発信、販売している。
また、より良い商品を求め、月に2~3回程度沿岸企業を訪問している。基本的に本社での商談だが、サプライヤーの要望で現地に出向いての商談も可能で、その後工場視察を実施。未開発商品も多く既存商品を県産品用にアレンジした商品の取り扱いを依頼している。

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実例で見る 付加価値のある商品作り

もっと教えて!商品を流通に乗せるためには?

①商流を知ることが重要で、普段の価格設定では難しい。

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②重要なのはどんな商品をいくらで流通させるかがポイント。流通ルートを考慮した販売価格・納品価格を決めることが大切。

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これも知りたい!「県産品」に係る県内外事業

いわて銀河プラザの平成26年度の売上は5億4,000万円~5,000万円で、全国のアンテナショップの中でも5番目。震災後は一時的に商品を購入して復興に結び付けようと来場者が増加した。現在の来場者は年間40万人まで減少しているが、売上金額は大きく減少していない。
売れている商品には、購入価格、量について共通点が多い。また、首都圏の消費者動向からみると、家族構成が大きく変わってきていることや、働く女性が多くなってきているため、料理をする時間や人数が減っている。必然的に調理時間が短く、すぐ食べられるものが人気で売り上げを伸ばしている。このような消費者動向も注視して今後の商品開発に反映させていかなければいけない。

最後に・・・

「近年「健康」がテーマとなった商品が多く出回っているが、いつまでも「健康」だけではダメ。消費者は、美味しさはもちろんだが、利便性も重要視していて、それが付加価値にも直結している。消費者ニーズは刻々と変わってきており、その時々にあったニーズを取り入れた取り組みが必要。」と結んだ。

感想

今回の販路拡大セミナーでは、岩手県産株式会社のスーパーバイザー吉田哲雄氏を講師に、長年岩手県のトップセールマンとして岩手県内の商品をどのように販路を拡大してきたのか、また現在の県産品の現状や商品の付加価値の重要性について説明をしていただきました。
商品を流通に乗せるための商流の重要性、消費者ニーズも大切ですがバイヤーニーズも重要である点について学ぶことができました。

※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。