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セミナーレポート「これからの水産加工・食品加工に求めるもの」

平成27年11月25日に八戸商工会議所にてセミナー「これからの水産加工・食品加工に求めるもの」が開催されました。お客様のニーズやトレンドを一番近くで感じている百貨店のバイヤーという立場から、今後、水産加工品の開発や売り込みに役立つ情報をお話しいただきましたので、レポートします。

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講師:
株式会社 三越伊勢丹
食品統括部 食品第一商品部
生鮮バイヤー
真野 重雄
真野 重雄 氏

はじめに お客様に求められる商品ってどういうもの?

これも知りたい 商品開発に必要なこと

こんなこともやっています 価値を伝える取り組み

私たちバイヤーは、全国からたくさんの「いいもの」、「おいしいもの」の提案をいただきます。その土地にしかないもの、珍しい食べ方など現場の人が知っている情報は本当に素晴らしいものばかりです。
そういった知識をお客様にも広める為、毎月発行している冊子の中でテーマを決め、商品のいいところを掘り下げてご紹介しています。

例えば「ブドウ」。
何気なく売り場に並ぶブドウですが、季節によって種類も変わっていきます。
これをカレンダーにして「はしり・しゅん・なごり」でどのように移り変わり、それぞれどんな特徴があるのかを紹介し、その「価値」を知ってもらっています。
ブドウと言えば、今は「種無し」「薄皮」「甘い」がトレンドですが、生産者からすると、「種有の方が味が濃くておいしい!」
今一度本来の美味しさを知っていただくためのきっかけとして、上の記事のように、種有のブドウに「男子ぶどう」と名付け、「本当はこういうものが旨いんだ!」という現場の声をキャッチ―なネーミングで、気張らず伝えました。
おかげさまで、売り場でも話のネタになり、お客様の評判も上々でした。

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最後に 魚離れという言葉が叫ばれておりますが、食卓にもっと取り入れたい、「魚を食べたい」という意識を持っている人が多いのが事実です。
百貨店の売り場は、時代の流れとともに移り変わります。その中においても魚売り場は20年前からほぼ変わらない形態です。ここにも魚離れの原因があるのではないかと思います。
こういった部分を見直し、少しでも魚好きなお客様を増やしていきたいと考えています。

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感想

徹底的にお客様の目線に立って商品を見ることの大切さがよく伝わりました。
また、商品を取り巻く情報の伝え方も今後の大きなヒントになったのではないかと思います。
非常に有意義な情報を聞かせていただきました。

※セミナーの内容および講師の所属・役職等は記事公開当時のものです。