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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第143回福島県有限会社海宝水産

氷の大きさが変わっただけでも品質保持力には歴然の差

県内の水揚げが徐々に多くなるにつれて注文も増えてきましたが、島さんはある悩みを抱えていました。

もともと使っていた製氷機で作られる氷は大きいため、氷を箱に敷き詰めてその上に魚を乗せたとき、氷の角で魚の表面を傷つけてしまうことがありました。また夏場は氷が解けやすい。そのため、魚の価値が低く見られたり、品質劣化の心配があったため、注文が入っても断らざるを得ないことがありました」

そこで島さんは販路回復取組支援事業の助成金を活用し、新しい製氷機を導入。これによりフレーク状の粒の小さな氷を作ることができるようになりました。これを従来の製氷機で作った氷と混合して使うことで敷き詰めた氷の表面が、角がなく平らになったほか、氷と氷の間の隙間が埋まったことで解けにくくなったのです。

▲ 細かい粒状の氷が作れるようになり、保冷効果が改善された

「箱詰めした際の魚の見た目も美しくなりました。魚も傷つきにくい。一箱に詰める氷の量を減らせた分、多く魚を箱詰めできるようにもなりました。資材や運賃のコストダウンにもつながっています」

震災前に比べて8割ほどの回復状況だという島さん。このままいけば震災前を上回ることも期待できましたが、新型コロナウイルス感染症の拡大により状況が一変。外食や旅館で使われる一級品の魚種の注文が鈍くなったといいます。

「高いものは要らないから、安いものを送ってほしいと言われます。単価が上がらないうちは、震災前の売上まで回復させることがなかなか厳しいですね」

▲ 福島近海で取れた伊勢エビも出荷を待っている
▲ 幻のカニと呼ばれるドウマンガニも高級食材
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