復興水産加工業 販路回復推進センター

 

販路回復・助成事業・アドバイザー 相談の申し込み

企業紹介企業紹介

企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第141回宮城県株式会社ミヤカン

地元の人に愛される企業になることが、
将来の人材育成にもつながる

今後は「三陸の水産資源が枯渇しないよう、持続可能な製品づくりを行う」ことに取り組んでいきたいと語る福島さん。すぐに実用化できるかは未知数ですが、海洋管理協議会(MSC)、水産養殖管理協議会(ASC)の加工流通段階(CoC)の認証を取得し、生産者として管理された水産資源を活用することも考えています。

もう1つ取り組まなければならない問題が労働力不足への対応です。震災による水産人口の減少に加え少子高齢化が進行し、気仙沼市の人口は2040年には2010年時点の52%にまで減少してしまうと予測されているのだそうです。特に若者の流出が多く、気仙沼市内の新卒採用は非常に厳しい状態で、管内の高校を卒業した求職者40~70人に対し、求人は400人以上になるのが現状です。

「美工場を推進したのは、今働いてくれている従業員に気持ちよく仕事をしてほしいという気持ちもありました。自社ブランドに力を入れているのも、地域で愛されるブランドになって、日常会話に出てくるような存在になれたら従業員が嬉しいだろうな、と思うから。食べることは楽しみの1つ、そこに貢献できるのは喜びですよね」

また自社ブランドに力を入れたり、震災後に地元の小学生を対象にした工場見学を積極的にやってきた背景には、「地元に貢献したい」という意識だけでなく、長期的な視点で「地元の若者の就職先として魅力的な企業になりたい」との思いもあるのだそうです。

「海外からの技能実習生を受け入れていますが、実習生は宗教上の理由で食べられないものがあります。工場見学に来た地元の小学生にそんな話をしたら、子どもたちが技能実習生のためにと、缶詰のラベルを一緒に考えてくれました。こうやって触れ合った子どもたちに、将来、就職先として検討してもらえたら最高だと思います。ミヤカンブランドを地元にもっともっと普及させて、“ツナ”“缶詰”と言えば『ミヤカン』と言われるようになることで、親しみのあるこの会社に入ってみたいと思う人も出てくるかもしれない。将来を担う人材を育成する上でも、水産業で働くことの意義を唱え、地元に密着して地元で愛される存在になりたいんです」

▲ 工場見学に来た地元の小学生
▲ 子どもたちが考えた海外の技能実習生向けのラベル

そのためにも、もっともっと地元のお客様に感謝の気持ちを伝えたいと語る福島さん。自社だけでなく、「地元の若者が気仙沼に定着してほしい」との思いも強いのだそう。顧客も従業員も大事にするこの姿勢こそ、ミヤカンが「復興のシンボル」として再建を望まれた理由、そして自社ブランドが気仙沼のソウルフードとして愛されている理由なのでしょう。

株式会社ミヤカン〒988-0004 宮城県気仙沼市本浜町2丁目102番地1
自社製品:マグロ、サンマ、サバ、イワシを主とした水産缶詰、
レトルトパウチ、深絞り容器食品の製造
HPはこちら

  1. 1
  2. 2
  3. 3
  4. 4
  5. 5
TOP