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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第137回千葉県有限会社マルカ加藤水産

震災後の価格競争に参加せず、守り続けた品質の保持

地元の高校を卒業後、同じ千葉県内の卸売市場で働いていたという加藤さん。その職場で社会人としての基礎を学び、22歳の時に銚子に戻ってきました。

「以前の職場は魚も野菜も扱う市場だったのですが、魚の目利きはしたことがありませんでした。そのため当初は鮮魚の買い付けに行っても、どの魚がいいのかわからなかった。でも地元ということもあって、中学や高校の先輩がいろいろなところにいるんです。魚の目利きも先輩に教えてもらいました。誰かが教えてくれるというのは、地元育ちの強みですね(笑)」

マルカ加藤水産で働き始めてからは、加工品の味付けなども担当。独自色を出していきながらも、同社の根幹である品質へのこだわりは父の輝吉さんから受け継いでいます。しかしそれまで築いてきた販路の一部を、2011年の東日本大震災で失ってしまいました。

「当社の地区では地震による被害は、建物の軽度な損壊にとどまりましたが、原料のホッケを預けていた仙台の冷蔵庫は津波の被害に遭ったために、大きな損失がありました。さらに困ったのは、震災後に東北地方のお客さんが廃業してしまったことです」

震災の年に落ち込んでしまった売上を回復させるべく、加藤さんは周囲に相談して新たな販路を探します。しかし震災による原発事故の風評被害もあり、思うように進みません。そしてやっとのことで売上を半分ほどに戻したところで、今度は原料高という壁にぶつかります。

「うちのような規模の会社は、価格競争では勝てません。実際、値下げできなかったことで、私たちから離れてしまったお客さんもいますが、一方で残ってくれたお客さんもいます。うちの品質を認めてくれて、継続して買ってくれている方も多いのです」

価格競争に参加せず、おいしいものを提案していくというスタンスも、父・輝吉さんから受け継いだものです。

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