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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第98回宮城県株式会社 超 冷

製品開発を止めるな!「食べ物は飽きられるから新しく作る」

宮城県気仙沼市の水産加工会社、超冷の歴史は、社長の泉雄治さんが以前勤めていた会社から工場や冷蔵庫などを買い取ったことから始まります。

勤めていた会社から工場などを買い取った超冷社長の泉雄治さん

▲ 勤めていた会社から工場などを買い取った
超冷社長の泉雄治さん

「マグロ漁業と水産加工を兼業していた前身の会社が清算される時に、冷蔵部門の責任者だった私が、銀行からの借入などにより冷蔵庫と食品工場を買い取って、平成6年(1994年)に新しい会社としてスタートしました。前身の会社ではサンマ、サバ、イワシなど前浜の魚の冷凍出荷もしていましたが、超冷では原料や製品加工の幅を広げていきました」(泉雄治さん)

泉さんは前身の会社から引き継いだ4つの冷蔵工場と1つの食品加工場で水産加工業を続けましたが、それらの建物は2011年の東日本大震災ですべて失ってしまいました。保有していた在庫の被害も甚大でした。

「しばらくの間、私や従業員たちは避難所生活をしていました。金庫や書類も津波で流されてしまいましたが、なるべく早く再開することをまわりに伝えました。時間が経つほどお客さまが離れて、従業員も不安になりますので」(泉さん)

泉さんは仮事務所を借りて、事業再開に向けて準備を始めました。そして震災の年の9月に、山あいにある他社の工場を借りて、一部の加工品から生産を再開させたのです。

生食用のマグロは超冷が得意とする製品

▲ 生食用のマグロは超冷が得意とする製品

「生食用のマグロなどを、以前から付き合いのある会社から手配してもらいました。機械を津波で失い、インフラなどもまだ十分に整っていませんでしたが、少量ずつでも生産をしていました。取り引きが一旦途切れてしまうと、それを元に戻すのは大変だからです」(泉さん)

震災の翌年には、2つの冷蔵庫の修理が完了し、食品加工場も再開。しかし残り2つの冷蔵庫は閉鎖することになりました。また、震災後に再開した施設は三陸沿岸道路の建設工事のため立ち退きとなり、現在は2016年に気仙沼市赤岩地区に建てた新しい食品加工場と冷蔵庫を主要拠点としています。

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