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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第94回岩手県東和水産株式会社

選別スピードの向上で、鮮度維持と国際競争力を強化

午前の光を浴びて銀色に輝くサンマが次々に工場に運ばれ、滞りなく選別ラインに流されていきます。ここは全国屈指のサンマの水揚げ量を誇る岩手県大船渡市内。鮮魚出荷や水産加工を営む東和水産の大船渡工場も、サンマの季節が一年で最も忙しい時期といいます。

市場から工場に届いたサンマはすぐに選別にかけられる

▲ 市場から工場に届いたサンマはすぐに選別にかけられる

選別ラインでは、市場で買ってきたサンマを大きさごとに振り分けていきます。同じ大きさに揃えて箱詰めすることで、販売時の付加価値が高まるからです。ただし、この作業に時間はかけられません。鮮度を保つためには、1分1秒でも早く選別しなければなりません。それも「正確に」です。東和水産ではこれまでローラー選別機という機械によって選別を行っていましたが、効率性と正確性を高めるため、販路回復取組支援事業の助成金を活用してコンピューター制御による自動選別機(さんま・さば兼用機)等を導入しました。ローラー選別機と自動選別機を各種コンベア連結することにより、以前よりも効率と正確さが飛躍的に向上したといいます。

  • ローラーとローラーの隙間から小さい魚が落ちて選別される(ローラー選別機)

    ▲ ローラーとローラーの隙間から小さい魚が
    落ちて選別される(ローラー選別機)

  • トレイに魚をセットするだけで重さごとに振り分けてくれる(自動選別機

    ▲ トレイに魚をセットするだけで重さごとに
    振り分けてくれる(自動選別機)

自動選別機の導入効果に手応えを感じる田村正寛さん

▲ 自動選別機の導入効果に手応えを感じる田村正寛さん

「特にさばに関しては300グラムから400グラムの箱の中に違う大きさのものが混ざっていたら、売る時に鮮魚の単価が下ってしまいます。ローラー選別機だけだと大ざっぱにしか分けられませんが、今回導入した自動選別機はグラム単位で重さを量ることができるので、選別の処理が正確になりました。選別処理のスピードも早いので、出荷時の鮮度や冷凍加工の品質も上がっています」(取締役営業所長・田村正寛さん)

これまで10人ほどで選別作業をしていましたが、自動選別機の導入により5人ほどでできるようになったそうです。また、余った人員を箱詰め作業などに異動させることで、工場全体の生産性が向上しました。

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