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企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します

第75回岩手県有限会社 タイコウ

家族への思いと人のつながりを新製品開発に生かす

自閉症の子供が働く場所を作りたい。そんな家族の思いで2006年2月に創業された、岩手県大船渡市の有限会社タイコウ。その社名には、我が子に光を当てたいという願いが込められています。

タイコウの中村司さん。次男の就労支援などを担当している

▲ タイコウの中村司さん。次男の就労支援などを担当している

「次男の名前から一文字と『光』を合わせて、音読みで『タイコウ』と名付けました。私の妻が会社を設立し、最初は妻と次男、そして妻の友人たちで鮭フレークを作るところから始めました。現在は私と長男も合流して家族経営をしていますが、当初彼女たちは、どうすれば自分たちの作った鮭フレークが売れるのかが分かりませんでした。そこで別の業界で働いていた私が仕事の合間を縫って、鮭フレークの営業に回っていました」(中村司さん、以下同)

スポーツ用品の商社などに勤めていた中村さんにとって、「モノを売る」という経験が物を言いました。 業界が異なることによる苦労はありながらも、東京の荷受け業者と売買契約を結ぶことに成功し、初年度の収支を何とかトントンにすることができたのです。

「当初は人が足りず、工場経営のノウハウなどもない状態でしたが、懇意にしている市内の水産業者 の方にお願いして、経験豊富な方を一人紹介してもらいました。その方から原料の調達方法、製品の 作り方、売り先、工場の運営方法を学んだことで、経営も徐々に安定していきました」

創業から約5年経ち経営も軌道に乗りつつあったちょうどその時、あの東日本大震災に見舞われまし た。

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