企業レポート 被災地で頑張る加工屋さんをご紹介します
第47回宮城県マルブン食品株式会社
▲ ふわーっと魚のいい香りがする揚げたての野菜天
「品質にとことんこだわった当社の製品は、揚げたてが一番おいしいのでぜひ食べてみてください。」
と同社の定番商品のひとつ「昔のままの野菜天」を差し出してくださったのは、マルブン食品営業部の澁谷政友さん。
身がぷりぷりしていて、外はカラッと。ふわっと魚の香りとうまみに、シャキッとした野菜の甘みが加わって、ワンランク上のおいしさでした。
「私も入社したての頃、研修で検食をして今まで食べていたさつま揚げはなんだったんだ、と思うほどそのおいしさにびっくりしました(笑)」(澁谷さん)
化学調味料や合成保存料を使わずに、アジ、タラ、グチなど複数の魚種のすり身を混ぜ合わせ魚本来の味を大切にした「昔のままの野菜天」は、同製法の「昔のままのさつま揚げ」とともに同社永年の看板商品です。
▲ 営業部の澁谷政友さん
▲ 営業統括部長の三浦昌勝さん
同社は、宮城県塩釜で昭和25年に水産加工会社「佐藤文平(ぶんぺい)商店」として設立。2代目の佐藤徳雄(とくお)さん(現会長)になり、昭和44年に法人化、地元塩釜の伝統産業でもある魚肉練り製品に特化した製品づくりを続けています。
同社の理念について営業統括部長の三浦昌勝(まさかつ)さんは次のように語ります。
「私たちが常に目指しているのは、『おいしいと思ってもらえるもの』を作ることなんです」
とてもシンプルに聞こえるこの言葉には、創業当時から一貫しているものづくりへの姿勢が表れています。
▲ 「ひとつ上の味」をめざして日々作られるマルブン食品の定番商品
▲ 「昔のままのさつま揚」
▲ 「昔のままの野菜天」